M&Aトランザクション・PMI
私たちが提供できる価値
既存事業の成長鈍化や縮小に直面し、新しい成長ドライバーを具備した事業ポートフォリオの構築は多くの企業にとって喫緊の課題です。M&Aは新たな成長ドライバーの獲得やノンコア事業の撤退として重要な経営手段であり、目的に沿ったM&A戦略が欠かせません。
M&Aでは、買収対象企業の財務、税務、法務、事業蓋然性などを総合的観点で事前に調査(=デューデリジェンス)し、実行するか否かを見極めます。慎重な検証を基に行われるデューデリジェンスは、円滑な取引への道が開くだけではなく、M&A後のシナジーを限りなく高めるためのステップです。
M&Aの目的は戦略で描いたシナジー創出とそれによる企業価値の向上にあり、PMIはM&Aにおける最重要プロセスです。ビジョン、業務プロセス、企業文化、マネジメント方法などが異なる2つの企業を統合することは非常に複雑であり、難易度の高いタスクです。
企業価値を最大化させるために、企業は常に事業の選択と集中に迫られています。ときには、資金調達やポートフォリオの最適化を図るために、事業売却やカーブアウトによる戦略的撤退が最適な経営判断になり、企業のさらなる飛躍に繋がります。
モデルケース
インサイト
現在世界経済は、株主資本主義からステークホルダー資本主義への転換を迎えている。2019年、米国大手企業のCEOらが所属する団体「ビジネス・ラウンドテーブル」は企業のパーパスについてこれまで掲げてきた「株主至上主義」を見直し、顧客や従業員、サプライヤー、地域社会、株主などすべてのステークホルダーを重視する方針を表明。これにはAmazonやAppleなど米大手企業181社のCEOが署名しており、これまでの短期的な利益を重視したものから、長期的視点に立った方針へと舵を切った。
現在世界経済は、株主資本主義からステークホルダー資本主義への転換を迎えている。2019年、米国大手企業のCEOらが所属する団体「ビジネス・ラウンドテーブル」は企業のパーパスについてこれまで掲げてきた「株主至上主義」を見直し、顧客や従業員、サプライヤー、地域社会、株主などすべてのステークホルダーを重視する方針を表明。これにはAmazonやAppleなど米大手企業181社のCEOが署名しており、これまでの短期的な利益を重視したものから、長期的視点に立った方針へと舵を切った。
日本の企業の多くはウォーターフォール型の組織であると言われている。中長期の経営計画を作成し、それに基づいて事業計画に定められた全社の目標をトップダウン方式で部門からチームへ落とし込んでいくマネジメント手法である。この中央集権型の組織はフレデリック・テイラー氏が提唱した「科学的管理法」が起源といわれているが、これは将来の経営環境が予測可能であり、また経営計画に遵守すれば業績が向上するという前提のもとにこのシステムが成り立っていたといえる。