X Capital Employee Interview

提言するだけでは、企業は変わらない。

コンサルティングと事業づくりを越境し、生成AIを顧客成果へ変える挑戦。

平野 義明

平野 義明

Director

生成AIの登場によって、企業変革のスピードと前提は大きく変わりつつあります。しかし、本当に問われているのは、AIという技術そのものではなく、それを経営、業務、プロダクト、組織にどう組み込み、売上向上・コスト削減・意思決定の高度化といった経営成果につなげるかです。

2026年6月、DirectorとしてX Capitalへ参画した平野義明は、ベイカレント・コンサルティング、アクセンチュアで約10年にわたり、新規事業、成長戦略、DX、全社変革に従事。その後、FIXERでは生成AIを活用した新規事業の立ち上げを、事業企画、営業、プロダクト開発推進まで横断して担ってきました。

コンサルティング、事業開発、生成AIプロダクト・開発推進の経験。その経験を掛け合わせ、X Capitalで何を実現しようとしているのか。AI時代に、顧客成果を生み、事業として再現できる変革のあり方について、話を聞きました。

Profile

平野 義明

慶應義塾大学経済学部卒業後、株式会社ベイカレント・コンサルティング(現 株式会社ベイカレント)へ新卒入社。約9年間、新規事業、営業改革、DX、プロジェクトマネジメントなど、企業変革に関わるプロジェクトへ従事。シニアマネージャーを経て、アクセンチュア株式会社へ。流通・小売・メーカーを中心とした全社変革やEC戦略などを担当した後、株式会社FIXERでは生成AIを活用した新規事業の立ち上げを推進。2026年6月よりX Capitalへ参画。

事業成果から企業価値へ。キャリアを貫く軸

平野 義明

採用担当:ベイカレント、アクセンチュア、FIXERと、それぞれ異なる環境でキャリアを積まれてきました。まずは、新卒で入社されたベイカレントでは、どのようなプロジェクトに携わっていたのか教えてください。

平野:ベイカレントでは、新規事業、営業改革、DX、プロジェクトマネジメントなど、企業変革に関わるテーマを幅広く経験しました。

当時から自分の中で大事にしていたのは、「何を導入したか」ではなく、「その結果、会社がどう変わったのか」まで見届けることでした。売上が伸びる、コストが下がる、業務や意思決定が変わる。そうした成果に直結するテーマに強い関心があり、結果として新規事業や成長戦略、DXのような領域を中心に経験を積んできました。
若手の頃からクライアントの責任者と近い距離で仕事をし、構想を描くだけでなく、関係者の合意をつくり、実行計画へ落とし込み、プロジェクトを前に進める役割を担ってきました。
「正しいことを言う」だけではなく、顧客組織の中で実際に意思決定を動かし、成果につなげる。その経験が、今の自分の土台になっています。

採用担当:様々なご経験を積まれた中で、アクセンチュアへ転職されたのはどのような背景だったのでしょうか。

平野:ベイカレントでは非常に多くの経験をさせてもらいました。一方で、自分が目指していたのは、企業の一部門や一テーマだけでなく、経営、業務、テクノロジーを接続して全社変革を動かせる人材になることでした。
そのためには、より大規模な変革プロジェクトや、グローバルファームが持つ方法論、品質水準、先端技術の活用に触れる必要があると考えました。アクセンチュアを選んだのは、自分をもう一段ストレッチし、大企業の変革をどう設計し、どう実行へつなげるのかを学びたかったからです。

採用担当:アクセンチュアではどのような経験が印象に残っていますか。

平野:いくつかありますが、特に印象的だったのは、全社変革のプロジェクトです。
例えば、消費財メーカーの全社改革では、営業や製造だけではなく、経理、人事、総務などバックオフィスまで含めて、「AIを活用してどう業務を変えていくか」というテーマに携わりました。各部門の業務や課題を横断的に整理し、AIを活用できるテーマを洗い出すだけでなく、期待効果、実現可能性、業務への影響から優先順位をつけ、全社としてどの順序で変革を進めるかを設計しました。戦略を描くだけではなく、実行可能なロードマップと意思決定の仕組みに落とし込み、具体的なAI活用の案や実例を示すところまで、地に足のついた検討にすることを重視していました。

また、EC戦略の立案なども担当しましたが、どのプロジェクトでも共通していたのは、「戦略だけで終わらせない」ということです。売上を伸ばす、コストを下げる、意思決定や業務の質を高める。その積み重ねが企業価値向上につながる。そうした「実際に企業がどう変わるのか」という視点を、常に意識していました。

提言する側から、事業をつくる側へ。生成AIの最前線で得た実装力

平野 義明

採用担当:その後、FIXERへ転職されています。コンサルティングファームから事業会社へ移るという決断には、どのような背景があったのでしょうか。

平野:理由は二つありました。一つは、AIをもっと本質的に理解したかったこと。もう一つは、自分で事業をつくってみたかったことです。ベイカレント、アクセンチュアと約10年間コンサルティングに従事する中で、自分なりに「成果につながる問題解決の型」は一定見えてきた感覚がありました。
もちろん、もっと経験を積めば成長できる世界ではあります。一方で、次のステップとして、提言や支援にとどまらず、自分自身が事業責任を持ち、顧客価値と収益をつくる経験をしたいと考えるようになりました。そんなタイミングで出会ったのが、FIXERでした。

採用担当:FIXERでは、生成AIの新規事業に携わられ、プロダクトづくりにもかなり深く関わっていたと伺っています。

平野:そうですね。FIXERでは、本当に幅広い領域を横断しました。市場と顧客の課題からサービスコンセプトを設計し、顧客開拓や商談を通じて仮説を検証しました。そこで得た反応をプロダクト要件に落とし込み、エンジニアと実装上の論点や開発優先度を議論しながら、事業とプロダクトを同時に前へ進めていきました。実際に自分でLPの構成を考え、営業資料をつくり、顧客へ提案まで手を動かすなど、企画にとどまらず、初期顧客への提案、受注、プロダクトへの反映までを一連で推進しました。

自らコードを書く立場ではありませんが、事業を前に進める責任者には、技術の可能性と制約を理解し、顧客価値や事業性と照らしながら開発上の意思決定を進める力が必要です。その意味で、FIXERでの経験は、単なる事業企画ではなく、事業を成立させるための総合格闘技でした。
この経験を通じて、提言するだけでは見えない難しさ、つまり「実際に売れるのか」「使われ続けるのか」「開発として成立するのか」まで考え抜く感覚が身についたと思います。

採用担当:この一年間の経験が、今の平野さんに一番影響を与えたことは何でしょうか。

平野:FIXERで一番大きく変わったのは、コンサルタントとエンジニアを別々の職能として分断して考えなくなったことです。もちろん、コンサルタントにもエンジニアにも、それぞれ深い専門性があります。すべてを一人で担うべきだとは思っていません。

ただ、AI時代の企業変革では、戦略を考える人、業務を設計する人、技術で実装する人が、別々の言語でバトンを渡しているだけではスピードが出ません。経営課題を理解したうえで技術の制約や可能性を議論できるコンサルタント、業務や事業成果を理解したうえで実装できるエンジニア。その両者が同じチームとして動ける状態が、これからの企業変革には必要だと思っています。

その意味で、「境界をなくす」というより、戦略と実装の分断をなくす。これが、AI時代のコンサルティングに求められる大きな変化だと感じています。

戦略と実装を分断しない。AI時代の企業変革に必要な“変革実装力”

平野 義明

採用担当:FIXERで生成AI事業の立ち上げを経験されたうえで、X Capitalに参画されています。X Capitalを次の挑戦の場として選ばれた理由を教えてください。

平野:自分としては、事業会社で得た実装力や事業感覚を、より多くの企業変革に展開したいという意思決定でした。

FIXERでは、生成AIを活用した事業づくりを通じて、顧客ニーズ、事業設計、営業、プロダクト、開発推進まで経験しました。その中で強く感じたのは、生成AIによる変革は、一社の新規事業に閉じるテーマではなく、多くの日本企業が共通して向き合うべき経営テーマだということです。X Capitalは、AIを単なるツール導入ではなく、事業変革、ひいては企業価値向上の手段として捉えている会社です。私がX Capitalで担いたいのは、個別のAI案件をデリバリーすることだけではありません。経営課題を起点に顧客との議論から案件を生み出し、コンサルタントとエンジニアが一体で成果を出し、そこで得た知見をオファリングや方法論に変えていく。さらに、それを再現できる採用・育成・組織までつくるところに責任を持ちたいと考えています。

いわば、顧客の現場に深く入り込みながら、経営課題、業務、プロダクト、技術を接続するチームを日本企業向けにつくる挑戦です。コンサルティングで培った問題解決力、事業会社で得た事業づくりの経験、生成AIの使い込みや、プロダクト開発を前に進めた経験を掛け合わせて、より多くの企業の変革に展開できる。そこに大きな可能性を感じ、参画を決めました。

X Capitalでつくる、企業価値向上に直結する新しいコンサルティング

採用担当:X Capitalには「日本経済に、パラダイムシフトを。」というビジョンがあります。平野さんは、このビジョンをどのように捉えていますか。

平野:非常に大きな言葉ですが、自分はかなり現実的なテーマだと捉えています。

日本企業には、優れた技術、人材、顧客基盤がある一方で、変革のスピードが上がり切らない、既存の仕組みを変えづらいという課題があります。X Capitalが言うパラダイムシフトは、単にAIを導入することではなく、日本企業の新陳代謝をどう起こすかという問いだと思っています。

そのために重要なのが、戦略と実装を分断しないことです。コンサルタントが経営課題を捉え、エンジニアが技術で実装し、その両者が一体となって業務や事業を変えていく。この機能は、日本企業の変革スピードを上げる“変革実装インフラ”になり得ると思っています。

X Capitalが、AIによる事業変革を通じて、まずはクライアント変革と自社変革を起こし、その知見やケイパビリティを将来的に投資先変革へと広げていく。そうした変革の蓄積が日本経済の新陳代謝を促し、日本経済のパラダイムシフトにつながると考えています。自分自身も事業責任を担う立場として挑戦したいと考えています。

AI時代に問われるのは、問いを立て、価値に変える力

平野 義明

採用担当:生成AIが急速に進化する中で、コンサルタントに求められる役割も大きく変わってきていると思います。平野さんは、これからのコンサルタントに必要な力をどのように考えていますか。

平野:AIによって、コンサルタントの仕事のうち、情報収集、資料化、一般的な仮説出しのような領域は、かなり効率化されていくと思います。だからこそ、従来のように、情報を整理し、資料にまとめ、一般的な示唆を出すだけの働き方では、相対的な価値は下がっていくはずです。

一方で、コンサルタントの価値がなくなるわけではありません。むしろ、より本質的な力が問われるようになります。

具体的には三つあると思っています。一つ目は、経営者や現場がまだ言語化し切れていない違和感を、解くべき経営アジェンダに変える力。二つ目は、そのアジェンダを、AI、データ、業務プロセス、組織設計に落とし込む力。三つ目は、実装後に現場で使われ、継続的に改善される状態まで持っていく力です。
AI時代のコンサルタントは、戦略を語るだけの存在ではなく、経営課題を技術と業務に翻訳し、最終的に企業価値へ変換する存在になっていくと思います。

採用担当:Directorとして、クライアントワークだけでなく、組織づくりにも関わられていく立場だと思います。採用や育成については、どのように考えていますか。

平野:X Capitalでは、個別案件で成果を出すだけではなく、採用、育成、オファリングづくりにも関わっております。実際に入社後は、クライアントワークと並行して、採用やグレードごとの期待役割・評価のあり方の整理など、人事領域の仕組みづくりも推進しています。

自分が目指したいのは、属人的に優秀な人が頑張る組織ではなく、AIによる事業変革を再現性ある形で提供できる組織です。そのためには、デリバリーで得た知見を方法論にし、採用基準、育成・評価の仕組みまで一貫して設計し、会社のケイパビリティとして蓄積する必要があります。

そのうえで、これからの時代は、一つの専門性だけでは差別化しづらくなっていくと思います。コンサルティングの基礎力に加えて、生成AIのような新しい技術への理解、事業会社的な事業推進力、プロダクトや開発推進の経験。そうした専門性を掛け算で持つ人材が、これから市場で強くなっていくはずです。
X Capitalに合うのは、戦略、業務、技術、事業づくりの境界を越えることに面白さを感じる人だと思います。一方で、完成された環境の中で明確に定義された役割だけを担いたい方や、戦略だけ、技術だけという形で専門領域を限定したい方には、少しギャップがあるかもしれません。

X Capitalでは、会社の事業成長と、そこで働く一人ひとりがプロフェッショナルとして高い価値を発揮できる状態を、同時につくっていきたいと考えています。そういう挑戦に興味がある方と、一緒に会社をつくっていきたいですね。

顧客成果と事業成長の両方に責任を持つ仲間へ

平野 義明

採用担当:最後に、これからX Capitalへの入社を考えている方へメッセージをお願いします。

平野:X Capitalで実現したいのは、AIのPoCや案件数を増やすことではありません。顧客の経営課題から案件を生み出し、使われるプロダクトや業務に落とし込み、成果が出るまでやり切る。そして、その知見をオファリング、人材、組織へ展開し、再現可能な事業にしていくことです。

戦略だけ、技術だけ、デリバリーだけではなく、顧客価値と事業成長の両方に責任を持ちたい。完成された環境で役割を与えられるのではなく、新しい市場やサービス、組織そのものをつくりたい。そんな方にとって、X Capitalは面白い挑戦の場だと思います。

X Capitalの事業成長と、そこで働く一人ひとりのプロフェッショナルとしての価値を同時に高めていく。そんな挑戦を本気でやりたい方と、ぜひご一緒したいです。

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